日本は百数十年前の明治維新の頃から先進国になったのではないでしょうか?
日清日露の戦争があり、第一次大戦そして太平洋戦争、日本の国はこれらを乗り越えて来ました。そしてこの数十年は平和な生活を楽しめています。私にも海外に出るチャンスが与えられました。
私は旅行した時、自然溢れる風景、素朴で前近代的な生活様式に一時でも囲まれる事を望みます。そんな私が、旅に出て勝手な願望を持っている自分に度々気が付きます。つまり普段は自分が文明の恩恵を存分に受けて生活しているにもかかわらず、地方に行った時や、海外に行った時は、文明がまだ入っていない状況を望んでいる事に気づくからです。普通の人であれば、だれでも便利で清潔な生活を望むのは当然ですから、発展途上国の人々だって、文明の利器に浴したいのは当然です。それなのに自分が、文明から遠い世界に入り込みたい欲望があるもので、自分が行った地域が未開拓である事を望んでしまうのです。誠に勝手だと思いませんか?しかし、この思いは殆ど全ての日本人に当てはまっているのではないでしょうか?
ラオスには、自然が溢れていますし、日本の二昔も三昔も以前の形で人々が生活している地域が沢山有ります。
でも、この地域にも近代化の波はどんどん入ってきています。
この山中に新しい道路が出来るのです。時々大型ダンプカーやミキサー車が埃を舞い上げて通り過ぎて行きます。但し、全て中国から来た会社の車です。恐らく中国が資金援助しているのでしょう。何故、中国が資金援助するのでしょうか?ラオスの将来に禍根が残らなければ良いのですが?!
これがラオスの人々にとって、喜ばしい事か?困った事か?難しいところです。何故だか、日本の援助は殆どありません。
この家庭に訪問したのは2回目です。子沢山の家族で、以前ここの旦那さんに山中のハーブが採取できる場所へ案内してもらいました。この地域は現金収入の手段が殆どありません。ハーブを買って上げられれば僅かでしょうが、この人達の役に立てる気がします。もし興味が有る方が、そんな事の手助けをして下されたならば幸いです。