ある作家が、「作家は物語を作るのが仕事だけれど、どんな人も、最後には生きた証しになっている様々な場面を糸に紡いで、その糸で人生の物語を織り成さなければならない。」と、このような意味合いの発言をしていました。そして「美しく織り上げる為には、それぞれの糸を美しくしなければならない」と付け加えていました。 織り上げた布は、自分で見ることが出来るわけでもないし、人に見てもらうものでもありません。無限なる時の流れのある一瞬、そのような人生があったと言う小さな波紋を作るだけで、永久に消え去るだけでしょう。
私は様々な場所でいろいろな光景を目にして来ましたが、「街角」の風景がすごく好きです。「街角」とは「道の曲がり角」ということではなくて、「人々が街の中に溶け込んで生きている場所」の事を言っています。街角では、そこに登場しているそれぞれの人物の「生き様」が覗き見れるような気がするのです。
ここはヨーロッパの街角です。
一方東南アジア。こちらの醸す雰囲気はまるで違います。
中国の街角、ここの雰囲気も東南アジアとは異なっています。
東洋人である私は、ヨーロッパの雰囲気は「綺麗で垢抜けしていて新鮮」だと感じます。 でも西洋人からアジアを見れば、「土っぽさと埃っぽさ」が目立つけれど、「エキゾチックな新鮮さ」を感じるのでは?と思います。