日本は、自然災害を被る事では「世界一」ではないでしょうか? 先日の西日本の豪雨に見舞われました地域の人々に対して、「大変でしたね。早急に生活が立て直せますよう、心から祈っております。」としか言いようが有りません。こう言いますと、「お前は薄情な人間だ、もっと何とか言いようが有るだろう!」と反撃されるかも知れません。でも私は「日本国民全てが一生懸命働き、みんなが税金を納め、社会全体で復旧復興を図るしかない」と、思っています。
暑い最中、本来なら家の中で、エアコンを効かせ昼寝をていられる所なのに、スコップを持って応援に行っている多くの「ボランティアの方々の行動」に、「敬意」を感じ、「実行力の凄さ」に関心しつつニュースを見ていました。日本も捨てたものではないかもしれません。その一方で、「役所だと偽って詐欺をしようとする輩」がいます。「悪質にも程がある」と、腹立たしい気分になりました。
私は「豪雨の映像」を見ながら、「ノアの方舟伝説」の事を考えました。 何千年か昔、地上の生活が少し豊かになり人口も増えて行きました。豊かさに伴って「人々は堕落」してゆきました。神は人々の堕落した姿を見て、人類を「水」で滅ぼす事にしました。しかし地上の生き物を完全に滅ぼすのではなく、「神と共に歩んだ正しい人」であった「ノア(当時500~600歳)」とその一族だけは救おうと考え、ノアに「方舟の建設」を命じたのです。神はノアに、その方舟に「地上のあらゆる生き物」の「つがい」も共に乗せるように命じました。
ノアは神のお告げを信じ、方舟の建設を始めました。周りの人々は享楽に耽りながら、「水もない場所に舟を造っているノア」を嘲り笑いました。ノアはそれらの嘲笑を無視して方舟を造り上げました。そして地上のあらゆる生き物のつがいを載せ、一家もその方舟に乗り終えた時、神は天地を鳴動させ雨を降らせ始めたのです。「ノアが造った方舟」に「便乗」しようと、人々は我先に殺到して来ました。「神はそれらの人間を排除」しました。そして「神の手」は、その方舟の入り口を締め切りました。
その雨の激しさはどれ程だったのでしょうか? 時間当たり雨量は、100ミリの何十倍、何百倍、いや何千倍だったかも知れません。豪雨は「40昼夜」続きました。野も山も水で満たされました。世界全部が洪水、地表の全てが水に浸かりました。生き残ったのは「ノア一家」と「あらゆる生き物のつがい」だけでした。これが旧約聖書の創世記に記されている「ノアの方舟」のあらましです。
キリスト教に於いては、ノアの方舟は単なる伝説ではなくて、歴史上の事実として語られています。ノアの方舟が漂着した場所は、現在はトルコに属していますが、「アララト山」だと言われています。アララト山、標高5137m、は古くからアルメニア民族のシンボル的存在だったのですが、オスマントルコの進駐によって国境線が改められトルコ側に帰属させられました。山麓のすぐ東側はアルメニアとの国境線となっていますが、アルメニア人は入ることが出来ません。
国境線の直近には「ホル・ヴィラップ修道院」がありまして、国境線越しにアララト山が展望できます。
ところで、「方舟の木片」だと言われている「物体」が現実に存在しまして、その木片はそこから更に東方約20Kmに位置する「エチミアジン大聖堂」に、金の十字架で飾られた入れ物に「宝物」として保存されています。 どうして「ホル・ヴィラップ修道院」ではなくて、「エチミアジン大聖堂」に置かれているのか? それは解りません。
もっとも、方舟が漂着し洪水が引いて、ノア一族が地上に降りられるまで1年くらいかかったそうですし、アララト山と言っても洪水の当時はこの山は存在しなかったらしいのです。だから、実際には方舟はアララト山に漂着したのではなかった、との事です。現在、「これが方舟の痕跡」だと言われている場所は、アララト山の山頂ではなくて、近くに村があるような場所です。
我が家のカミサンの話によると、神は将来『火』によって「再度人類を滅ぼす」と、聖書の中で予告しているとのことです。神が本当にいて、実際に人類は火によって滅ぼされるのか? 滅ぼされるのはいつなのか? それは「神のみぞ知る」の範疇でしょうね。
「神がノア一族を洪水から救った」のは、彼等が「勤勉で誠実、神の教えに忠実な生活」をしていた事。それが理由です。では、次に来るであろう『火』による「人類の絶滅」から救われる為には、同じように「誠実で勤勉、実直な生活」をしている事で、神からの「絶滅予告サイン」の受信が可能かも知れません??
そのサインには、「『方舟』を造れとのお告げではなく、『熱線シェルター』の製造命令が入っている」かも知れません。またそのサインには、「造り方とその大きさ」が示されると同時に、救われるべき人、すなわち「助命者名簿」が、「あなただけ」に「密かに」暗示されるかも知れません??
ところで、あなたは一族を率いて生き残ころうと努力しますか?
ノアは「生き残る事を目的として努力したのではなく」、単純に「無欲」で「誠実」な生き方をしていただけのノア一族を見ていた「神」が、一族を救ったのだと思うのですが!?