やはり無理だった! ラオスには「修行という習慣」が無いのかも知れない。

これまで私が記述して来たブログは、「文章が長すぎる」との指摘を友人達から何度か受けて来ました。そこで今回から短い形で投稿する事にします。

私は、ラオスの村の婦人会を中心にした組合組織をつくらせ、「内職」を行なわせて「子供達の学習教材を買う為のお金を稼ぐ計画」を実行しました。

まず問題だったのは、「ラオスの友人」が紹介してくれた婦人会は、国道沿いの村に在ったので、小さな村ですが「私が想像していた集落よりも遥かに豊かそう」に見えました。この村ならば、各家庭で子供達の教材位は楽に買えるに違いない、と感じました。

それでも最初だからやってみようと思い、私は日本で小物づくりのトレーニング用の材料(布、金具、等々)を買って持って行きました。トレーニング用なので何種類もの布や刺繍糸を用意しましたし、写真やイラストでいっぱいの手芸用の指導書も買い揃えましたが、如何せん「手荷物」なので沢山は持って行けません(それでも10Kgは優に超えた)、そればかりではなく、手芸用道具(針、糸、ハサミ、チャコペーパー、・・・)などの小物まで持って行きました。このような小物さえ持っていない家庭がある、と聞いたからです。現地で見せようと思い、パソコンに「小型バッグの作り方」のビデオも入れて行きました。

ラオスの友人に予定した村に連れて行ってもらい、私の計画を直接に「婦人会」の人達に彼の通訳を通して説明しました。彼女達は「一応」は何をすべきなのかを理解したようでした。持参したパソコンでビデオを念の為に2回見せました。

それから4,5か月後、再度同じ村に行きました。その時も同じように練習用の材料を持って行きました。私は、彼女達が行ったトレーニングの結果を見ましたが、がっかりしました。「これではとても無理だ!」と感じました。小学校の「夏休みの宿題」みたいな出来だったのです。

彼女達は、「これをあんたが買って、日本で売ってくれ」と言っているようでした。私はこれは日本では売れないから、村のマーケットで売ってみるようにと言いました。彼女達は、自分達は売る事が出来ないと言っていました。彼女たちは「変な日本人が材料を日本から持って来て、自分たちに作らせそれを買ってくれるのだ」と思っていた様です。「出来栄えなど関係ない、作りさえすれば良いのだ」と、考えているらしのです。自分たちは「下請け」だと思ったらしいのです。私は、あなた達はこれから先、自分達で事業を営む(最終的には材料の仕入れから出荷、販売管理まで)のであって、今はあなた達はその為の「修行」をしなければならない時なのだ、練習中の物は売り物にはならないのだ、と言いたかった。でも、そう言っても彼女達は理解出来そうもありませんでした。こんな方法では「自立支援など、とても無理だ!」と、私は考えました。