「石の文化」と「木の文化」。 西欧の建築物がハイカラなのに、東洋の建物は何とも垢抜けしない。  

日本に限らず、水田のある「稲作文化圏の風景」には何となく「湿り気」を感じるし、「茶褐色の世界」、そんな空間をイメージします。建物は周囲の景色に溶け込むような感じで、その外形線ははっきりしません。               それに比べると「西欧の風景」は乾いていて白っぽく、建物はシルエットラインがくっきりし、「切り絵」のように周囲から浮き上がって見えます。

好みの問題でしょうが、西欧の建築物は「見た目」には綺麗で良いのですが、住み心地はどうでしょう?「石の床に直に寝る」のは余り快適とは言えませんが、板の床や畳など「植物由来の床に横たわる」のは、結構気分が良いものだと感じます。 こう言う私は、自分を「古いタイプの人間」だと思っています。

湯上りに、タオル地のガウンを着て、白い壁の洋間、そこのソファーにゆったりと座って、ワインを味わいコーヒーを飲む。これは至福の時かもしれません。             私は湯上りに、浴衣を着て畳の部屋で胡坐をかく。そして障子越しに庭を眺め、ぼんやりと「茶」を飲む。茶菓子は「梅干」。そんな生活を楽しみたいです。

異論がある人が大勢いるでしょうが、私は、これこそが「石の文化」と「木の文化」の違いではないかと思います。「現代の日本社会」は合理的な洋風文化、「洋風化」が進んでいます。それに対し、ちょっと不便で不合理な「和の文化」が廃れつつあります。そんな事をいうと、古き良き時代を懐かしむ「懐古趣味」に過ぎないと子供達にバカにされますが、それでも頑固を貫き通して行こうと、常々考えています。

ところで、例えヨーロッパの国々であっても、同じ石の文化の中にあると言っても、「近代的な都市」は西欧圏全体から見れば僅かで、ちょとした街は「旧市街地、新市街地」に分離がなされています。小さなレンガ造りの家に住んでいる人々が大勢います。恐らくは地勢上の理由で、良い木材が得られないから、石やレンガで家を造るしかないのだと思いますが、西欧の人々こそ「古い物、伝統的な物」を大事にしている(大切にせざるを得ない)と思います。ドイツでは古い建物を「尊い」と考え、新築物件よりも高値で取引されるらしいです。但し、築400年を越えない建物は、古い建築物とは言わないとのことです。日本は「新しい物を追いかける人々」が多くて、「古い物」が「軽ろんじられ過ぎている」のではないでしょうか?

カラオケですか? ソリャ~、何てったって「昭和歌謡」でしょう!!     「三橋美智也に春日八郎」、「小畑実にディック・ミネ」「並木路子、菅原都々子、近江俊郎に岡晴夫」、イヤイヤきりが無いです。「田端義夫に灰田勝彦に藤山一朗、」それから、大事な人を忘れてました。「美空ひばりに三波春夫、鶴田浩二」それと、「石原裕次郎」です。

ソリャ~、何てったって「石」よりも木」のほうが良いでしょう~!!