貧しく見えても貧しくない。陰鬱に見えるけど意外と陽気。         不可思議な国、ラオス。     

 前回は「30年前に私が感じたマレーシア」の様子を記述しました。         今回は「場所と時間」をがらりと変えて、「3年前のラオス」に移動します。 マレーシアは赤道直下の「熱帯雨林気候」、「一年を通して非常に暑い」のですが夜間はやや涼しくなります。それと比較して、近年私が通う事になった「ラオスの北部地域」は、緯度的にはホンコンよりやや南で、「亜熱帯気候」です。 けれども、私が行っている地域(ウドムサイ県)は内陸(ラオスは内陸国、海の無い国)で、しかも山間部なので朝晩は寒いくらいです。何処に行っても「川」が流れていて涼しいです。昼と夜の寒暖の差が大きいので、何時も朝には「霧」が発生します。 

昨日の新聞に、「中国が主導してメコン川の開発が進んでいる」との記事が有りました。その中に、メコン川の「ダム建設計画」の事が掲載されていました。「ラオス」「タイ」「カンボジア」を流れるメコン川の主流部分に、ダムが建設されるのです。中国を流れるメコン川主流には、既に5箇所のダムが稼動中である、と記載されていました。そして、ラオスではウドムサイ県の「パクベン」に建設計画があるとの記事です。しかし、私が数ヶ月前に「パクベン」を訪れた時には既に工事は始まっていました(機会をみてその事も記述します)。更にその記事では、「サイニャブリではダム建設が始まっている」と言っていますが、3年前に訪れた時には、既に工事は終盤にさし掛かっていましたのでもう完成しているかもしれません。 今回は、ラオスの中で特に、「私が見たサイニャブリー県の様子」を記載したいと思います。

サイニャブリー県のサイニャブリでは、毎年2月の半ばに「象祭り」が開催されます。ラオス全土から象が何日もかけて集合し、盛大な祭りが繰り広げられます。祭りの前夜祭も盛大です。祭りを待ちかねた人々が広場に集まり、子供等はそこに作られた「移動遊園地」で楽しみ、若者達や大人達は、「沢山の夜店や様々なイベント」を楽しみます。                               早朝から、象の世話をする人、イベントに備えて象の訓練をする人、出店の準備をする人、関係者は大忙しです。 が、どの人の顔もウキウキとし、興奮に包まれていました。

ここは「県庁」?あるいは「ラオス政府関係の役所」? この役所の偉い人に会って来たのですが。 先方は全く英語が解らない、こちらは全くラオス語が解らない、ラオスは「言葉の不自由」をいつも感じる国です。           友人の通訳で会話をしましたが、その友人も私と同様で粗末な英語です。そんなで会話しているどうしの通訳ですから、相手との理解もイマイチ進まないのです。多分どちらも半分くらいしか解っていなかったと思います。

サイニャブリー市は県庁所在地、大学もある大きな街ですが、中心部は400メートル四方くらいしかなくて、周辺地域は「やはりここは、ラオスに違いない」と感じる風景になります。

中心からちょっと外れたマーケット、野菜や果物は豊富で、価格も安いです。  でも郊外に出れば風景は一変します。

怖い物知らずで何処までも突っ込んで行く、これが私の癖です。

でも、今まで「危険を感じた経験」は有りません。 こう見えても、意外と用心深いのだと思います。  次回はまたマレーシアに行きます。